ボロソ収ツステム開発フエロ原料に再イ利用7月から本実施の排水規制に対応　汚泥の発生もなし

摘要

日本電工（環境システム事業部）は，排水処理による有価金属のリサイクル事業として新たにボロン（ほう素）回収システムを加えた。めっき排水中などからのクロム回収で30年の実績を持っ同社は，ニッケル排水処理システムも実用化·普及させているが，今回ボロンのリサイクル装置を開発したのは水質汚濁防止法によりフッ素，窒素と並hで規制対象になっているボロンの排水規制が7月1日から本実施されるのに対応したもの。回収したボロンは同社が生産しているフェロボロンの原料として再利用するのでスラッジ（汚泥）が発生しないぼか，処理後の排水も再利用できるためコスト低減にもっながる。 ガラス製道三場の研磨工程などで排出されるボロン含有排水の処理は，凝集沈でh法だと大量のスラッジが発生するため産廃として処分場に埋立てられる。また，従来のイオン交換法では，イオン交換樹脂に吸着したボロンの溶離液処理が難しくク,発生スラッジも2次的な汚染（埋立地での再溶出）の問題もあった。