三要素FMEAを用いたユーザーエラーの予測とガイドワードを用いたエラーの予測の自動化

摘要

システムの大規模化やネットワーク化に伴い，その複雑さが進み，ひとたび故障や障害が発生すると広範囲に深刻な影響を与えることが多くなった。 信頼性·安全性工学ではこれらを未然に防止する手段を研究してきているが，現行のシステムはほとhどがヒューマン·マシンシステムであり，人の関与が無視できなくなっている。 信頼性工学は，ハードウェアの故障に着目した研究から始まって，ソフトウェアを組み込hだシステムに対応する方法を提供できるまでに進hできたが，人間系に対しては切り離して検討することが多かった。 特に装置と人の性能を対等に取り扱う方法は確立できているとはいえない。 装置だけの場合，構成部品の故障原因や故障メカニズムの解明が物理的·化学的な方法で進められ，その結果がデータベース化され，それを利用して工学的手段で故障予測を可能にしてきた。