コラムタイプEPSギヤボックス薄肉軽量化技術

摘要

NSKでは，1980年代に電動パワーステアリング（EPS）の開発に着手した．EPSは，従来主流であった油圧パワーステアリングに比べ省エネルギーであり，作動油を使用しないなどの点からも地球環境に優しい製品である．1989年に軽自動車向けのどこオンタイプEPSを世界で初めて量産し，翌1990年には同じく軽自動車向けコラムタイプEPSの生産を開始した．以降，小型·高出力·高機能なEPSを開発し，搭載可能な車種を拡大させてきた．現在では，ハイブリッドカーや電気自動車など．最先端の車種へも適用させている．近年では，世界的に地球環境保全強化のために，CO_2排出をより一層抑制する動きが高まっている．特に，欧州ではEuro6など排ガス規制強化が始まっている．このような情勢を背景に自動車用EPSの役割は重要性を増してきている．