心臓超音波検査の適応と限界

摘要

超音波検査は非侵襲的であり，リアルタイムに各 臓器を観察することができる唯一の検査である.ま た禁忌がないのも特徴である.よって迅速かつ的 確な診断が求められる救急医療現場において超 音波検査は有用であるが，一方で検者の技量に 左右されるため技術の習得が重要である.心臓超音波検査(UCG)は特に心疾患を鑑別する際には 必須の検査であり，習得すればUCGのみである 程度の診断が可能である.また，超音波検査のみ で診断や否定ができない場合には他のモダリティも 考慮すべきである. 本稿では，救急医療におけるUCGを行う際のポ イントについて述べる.