膠原病と皮疹エリテマ卜一デスと全身性強皮症

摘要

膠原病の皮膚病変は多彩である.肉眼的には， 紅斑，紫斑，白斑(脱色素性)，角化性，出血性， 色素沈着，隆起性などがみられ，これらを見極 めることが重要である.また，触診では硬化， 浸潤などを区別する.組織学的には，反応部位 として真皮表皮境界部，真皮，皮下組織をみて， 炎症，血管炎，線維ィヒなどの存在を探る.これらの皮渗は，膠原病の大半に出現し，診断あるいは分類基準において重要な位置を占め ている.本稿では，エリテマトーデスと全身性強皮症の皮渗を解説する.