T細胞を用いた養子がh免疫 療法の現状と展望

摘要

がh免疫療法は，長年にわたりその潜在能力に大きな 期待がかけられながら，最近までがh患者に役立つ治 療を提供できてこなかった。しかし，免疫チェックポィン卜阻害療法や遺伝子改変T細胞を利用した養子免疫 療法が臨床試験において顕著な効果を示しはじめ，最 近では腫瘙を一定に制御するのみならずがh患者を治 癒させ得る可能性さえ期待されている。一方，その額 著な臨床効果は副作用の出現可能性と表裏一体である ことも明らかになり，今後はより有効で，かつ安全性 の高い治療戦略の構築が必須になる。本稿ではT細胞を 用いた養子がh免疫療法の現状を概観し，今後克服す べき問題の抽出と，将来の展望を行う。