精度数cm！準天頂衛星「みちびき」の新測位サービス（9）刻々と変化する衛星配置と測位精度

摘要

カー·ナビが採用する測定法は，C/Aコード信号を使用した単独測位です．1つの受信機で基準局を設置することなく，航空／海上／地上といった世界中のどこからでも，1秒以内に現在地を知ることができる最も標準的を利用方法です．3次元測位には，図1（a）に示すように最低でも4つの衛星を観測する必要があります（連載第4回を参照）．4衛星を利用する場合は天頂に衛星が1機あり，方位角で120°離れた3機の衛星が低仰角にあると，測位精度は最も高くなります．しかし，ピルなどが林立した市街地では．図1（b）に示すように低仰角にある衛星の信号が捉えられず偏った状況になります．このとき測位誤差は見通しの良い場所と比べて10数倍も悪化します．こけ誤差町拡大倍率を精度劣化指数（DOP：Dilution Of Precision，ディー·オー·ピー，もしくはドップ）と呼hでいます．DOPは衛星配置から計算で求められます．DOPを知ることで測位誤差の悪化を把握でき．誤量拡大の方向性も予測できるようになります．