住友化学、シンガポールのS-SBRは2017年初にフル生産へ－EPDMのラービグ品は競争力を生かしアジア市場に攻勢－

摘要

住友化学の合成ゴム事業は、S-SBR（溶液重合スチレン·ブタジエンゴム）とEPDM（エチレン·プロピレンゴム）を展開しているが、両製品ともに相次ぐ新増設計画がアジア地域を中心に進行するなど、楽観視できない事業環境となっている。同社はシンガポールでS－SBRの新プラント（年産4万トン）を稼働させており、2017年初のフル生産に向けた拡販活動を推進しているほか、欧州ニーズを捉えるための研究開発にも注力している。また、EPDMについては、サウジアラビア·ラービグで2016年秋に7万トン設備の商業運転を開始させる予定で、中国を除くアジアおよび欧州市場に非自動車向けも含めてプレマーケテイングを推進している。