(D027)トヨタ自動車におけるプレス成形シミュレーションの活用と今後の取り組み

摘要

地球環境や省エネルギーの観点から車両燃費性能の向上が求められており,車両を軽量化させる必要がある．それに応えるため,プレス部品はハイテン材と呼ばれる材料強度の高い材料やアルミ材の採用数が増加している.これらの材料は従来の軟鋼板よりもスプリングバック量が大きいため,寸法精度の造りこみが難しく,何度も金型を補正しているのが現状である.またクルマのデザインの多様化とともに外板にはアルミ材も使用されるようになったことで外板の面品質の造りこみは年々難しくなってきている.これらを解決するにはプレス成形シミュレーション（FEM）を活用した金型の造りこみが必要不可欠であり,その予測精度の向上に取り組hだ.