(S307 )X 線CT による介在物欠陥形状の検討

摘要

鍛造を施した鉄鋼材料における内部欠陥を調査する為には、その欠陥の形態を知る事は重要である。欠陥形態を評価する方法として超音波探傷試験があるが、ミリメータ以下の詳細な形状を把握する事は難しく、マイクロメータオーダーの欠陥形状を把握する為には、欠陥をスライスするようにして削り込む必要があった。これまでのX 線CT による欠陥検出についての報告は1)、試験片サイズが数mm 以下と小さく、実機で発生する欠陥について評価出来なかった。今回、鍛鋼品で発生する介在物を模擬した試験片の欠陥をX 線CT で測定し、更に試験片を削り込む事によって介在物の形状を比較·検討した。