(D029)高温プロセスにおけるスケール生成、剥離挙動 （放射光を活用したスケール生成、剥離挙動のその場観察）

摘要

鋼の製造プロセスで発生する高温酸化スケールは、圧延材やめっき材の外観特性のみならず、冷却特性や機械的特性にまで影響を与えることから、その生成、剥離挙動の解明は極めて重要である。スケールは、温度や雰囲気といった製造条件だけでなく鋼種成分の影響を受けて、特性を大きく変えることが知られている。本研究では、近年使用が広がっているSiおよびP添加鋼に着目し、SPring-8の高輝度放射光を用いて、高温でのスケール生成/剥離挙動のその場観察を行った。また、冷却後のスケール構造を分析し、スケール生成/剥離の機構について考察した。