LES のためのスカラー変動を考慮した流入変動風の生成(その3) 流入変動風生成時の乱れの時間スケールや長さスケールの変化が再現される流れ場に及ぼす検討

摘要

(1)濃度を発生させた中立状態での平板境界層の風洞実験を行い、流れ場、濃度場での乱流統計量を取得した。また、得られたデータから各成分の自己相関係数、乱れの積分時間スケールT を算出した。(2)風速3 成分およびスカラー変動を人工的に生成可能な手法を用いて、風洞実験結果を対象に、風速及び濃度変動の時刻歴データを生成し、これを流入条件としたLES解析を実施した。(3)速度変動生成時にT やL の値を変化させるとその影響が本計算の風下側まで影響していることがわかった。濃度変動生成時のT やL の影響については、その適切な与え方を含め、今後検討を行っていく予定である。