圧延スケジュール最適化による加熱炉燃料原単位の低減

摘要

加熱炉の燃焼制御では，抽出目標温度より高く加熱されるスラブがあり，エネルギーロスが発生している。 そこで，圧延スケジュールを最適化することにより，加熱エネルギーロスを低減する方法を検討した。 2. 最適スケジューリング問題 加熱工程において，全てのスラブの抽出温度が目標温度以上になるように加熱する場合，抽出目標温度の 高いスラブを目標対象として燃焼制御されるため無駄焚きが生じる（Fig. 1）。無駄焚きを避けるためには， 同一加熱炉に装入されるスラブの抽出目標温度が加熱順に関して単調になるのが理想的であるが，圧延工程 から要求される圧延順制約や理想条件も考慮する必要がある。そこで，加熱工程，圧延工程の理想条件，制 約条件を考慮した最適化問題を定義し，その最適解によって圧延スケジュール（加熱?圧延順）を決定する。