(S059)表面に凹凸が形成された鋳塊のマクロ的熱抵抗モデル

摘要

連続鋳造プロセスでは、鋳塊表面にオシレーションに伴う凹凸が形成される。凹凸の程度がはなはだしい場合、モールドと鋳塊間の熱伝達低下および鋳塊品質に大きな影響を及ぼすと考えられるが、過去の報告では、凹凸部分自体の熱抵抗について詳細に検討した例は多くない。本報告では、銅及び銅合金のような輻射の影響が無視できる程度の比較的低温、かつ、フラックスフリーでの連続鋳造プロセスを想定した。そして凹凸部の形状に着目し、形状と伝熱境界条件を単純化してモデル化することで、凹凸形成による熱抵抗の増加を見積もった。その上で、凹凸形成による熱抵抗増加の支配的な要因について考察した。