RPの現状と今後の動向

摘要

RPは、3次元CADソフトで設計した部品立体形状データを使って、等間隔に立体をスライスした時の輪郭形状のスライスデータを計算して求め、立体の底部からこのスライスデータを使って実際に材料を成形していく（図1）。 光造形法を例にとると、紫外レーザー光を断面形状に対応して光硬化性樹脂の液面に照射·走査して選択的に固化重合反応を起こし、レーザー光を当てた個所の材料をスライス形状に固めると同時に、すでに成形を終えた下の層と接着しながら新しい層を成形していく。この作業を繰り返すことで、立体部品が完成する。 現在、材料の種類、造形のための構成要素の違いにより種々の方式が開発されているが、その基本的な原理は積層により立体形状が製造される点で共通している。 本稿ではこのRPの現状を紹介し、今後の動向について考察する。