リース·レンタル建設機械の現状と今後の動向：工事用エレベーターの現状と今後の動向－レンタル揚重機のキーワード、最新技術など総合的にとらえた技術動向

摘要

最近の我が国の経済は緩やかながら回復基調に向かって来ていると言われており、投資の対象が株式と共に不動産にも及び始めた結果、首都圏では住宅建設を中心に活況を呈している模様である。 このような環境の中で、タワークレーンや工事用エレベークーも大型機種から小型機種に至るまで人気機種を中心に品不足感が出始めている。 ただし、それぞれのレンタル価格は景気低迷時に極限まで低下した価格が継続しており、各社とも利益確保に大変な苦労をしているのが現状と言える。 三成研機㈱は創業41年を迎え、主としてタワークレーンと工事用エレベーターの製造とレンタルを行っており、約1,000台の機械が建設現場等で稼動している。厳しい環境の下でも技術の進歩は目覚しく、効率の良い開発投資をして技術の差別化を図っている。ここでは、建築施工現場に長期間従事してきた筆者の経験を基にメーカーとしてまたレンタル会社として工事用エレベーターの最新情報について述べることとする。