“ハードターニング”による高硬度材旋削加工

摘要

現在グローバルなコスト競争を背景に生産効率アップの要求が高まる中で、自動車部品関係の高硬度材加工は、年々増加傾向にある。 この高硬度材加工の中で“ハードターニング”という一般化した言葉があるが、これは高硬度材（焼入れ材）を旋削加工するための加工機または仕様を称しており、当社の登録商標である。高硬度材旋削加工は大きく次の2つの目的がある。 ①従来の研削仕上げまでを旋削加工に置き換え、投資コストの安価な設備で生産する省研削加工。 ②高精度な研削、みがき仕上げがある高硬度材の取りしろ軽減による生産効率アップ。ここでは高硬度材旋削加工に関係する加工機、ツール、加工方法などを紹介する。