板金プレス加工技術を活用した一体化成形による軽量化への取組み

摘要

当社は今年で設立78周年を迎える。1939年、戦時体制下にあって正規の液体燃料（ガソリン·軽油など）の供給事情が悪化したことから、商工省（現·経済産業省）の委託を受け、木炭ガス発生装置を開発し、製造するところから始まった。終戦後、軍需産業はゼロとなり、配電盤の製作に転換。脚光を浴び110年後には自動車部品の発注があり、自動車業界に返り咲いた。もともと、京都府に本社工場があったが、マキノ町工業団地の誘致で、1962年に滋賀県高島郡マキノ町（現·高島市）に工場を建設し（図1）、三菱自動車工業㈱の前身である新三菱重工への納入を本格化した。90年代には、マキノ工場を増設した。それに伴い、本社工場の生産部門をマキノ工場に集約した。この時期からVA（Value Analysis：価値分析）提案を活発化させ、自動車部品の中でも、特にエンジン部品の低コスト化や軽量化に貢献してきたと自負している。