β型チタン合金製部品の一体成形－サーボプレスで成し得た工程削減

摘要

眼鏡フレームはその性質上、生体安全性が求められ、素材には難加工材で知られるチタン系素材が使用される。最近ではフレーム完成後に強度や弾性が要求されるため、β型チタン合金が多く用いられる。β型チタン合金を加工する場合、金型への負担が大きく、頻繁に金型が破損してしまう。金型破損による生産のトラブルを防ぐために、鍛造とそれに付随する焼鈍しなどの工程が増加する傾向にあり、製造コストの上昇を招いていた。本稿では、鍛造加工によりβ型チタン合金製部品を一体成形した事例を紹介する。