ガス抜きスリット入れ子SGWD 第2回 内製よりも断然手間ナシ！SGWDの加工と使用方法

摘要

当社調査によると、ガス抜き対策といえばハーモニカ入れ子（短冊入れ子、ガス駒等とも呼ばれる）を内製しているケースが多い。5～10mm厚の板数枚に0.01～0.05mmのガス抜き溝を施し組み立てて使用するもので、解体してのメンテが可能、製品形状に合わせて加工可能といったメリットがあるものの、製作の手間とコストが高い点が課題となっている（図1）。そこで注目されているのが当社の新商品：ガス抜きスリット入れ子「SGWD」である。拡散接合技術により実現した微細スリット構造が特長で、1個当たりの価格は1万円台、設置のために必要な後加工時間は1時間未満となっており、先述した内製入れ子の課題点を大幅改善可能である。今回はこのSGWDの加工および使用方法について詳しく紹介する。なお、SGWDの詳しいスペックや性能評価試験データについては本誌先月号に掲載の本連載第1回目をご参照いただきたい。