日本発 金型加工最前線－JIMTOF 2006に見る最新金型加工技術：金型の5軸化を支援する「Vertex 550-5 X」

摘要

当社は5軸加工機にいち早く注目し、20年前に横形をベースとした本格的なトラニオン·タイプ5軸マシニングセンタを開発した。 当時はもちろh、つい最近までは5軸機といえば航空機部品加工などの特殊な分野に限られるというイメージがあった。 当社の出荷傾向を見ると、ここ数年で5軸機の台数が増加しており、多くのユーザーが5軸加工の効果に気づき始めた結果ではないかと考える。 そして2006年、小型の立形5軸機「Vertex（バーテックス）550-5X」（図1参照）の販売を開始してから爆発的に5軸の出荷台数が増加した。 もともと5軸機の潜在需要はかなり多いのだが、その普及を阻hでいた1つは価格·スペース·使いにくさといった機械側の要因が大きかったのではないだろうか。本機はそれらの要因を払拭し、「5軸機を身近にする」というコンセプトが多くのユーザーの支持をいただけた。 Vertexを使われているユーザーで特徴的なのが、金型用が全体の半数以上を占めているということである。加工機は身近になり、CAMの性能向上·低価格化も手伝って、金型加工にも5軸化の波が押し寄せてきた。 そして昨年のJIMTOF 2006で新たにお披露目した「金型用」としてのVertexは金型業界から多くの注目を集めた。 以下にVertex 550-5 Xの特徴を述べる。