cBNエンドミルによる高精度·高品位加工

摘要

その中でも切削加工では、被削材の高硬度化によって隅エッジ部の加工における工具の耐摩耗性や耐欠損性の向上が求められる。当社の現状では、耐摩耗性を向上させるために、工具素材にcBN素材を使用し、耐欠損性に対応するためには、工具のコーナー部にRのついているラジアスタイプで加工している。しかし隅部においては工具製作上、最小コーナーはR 0.02が限界であるため、金型の隅部のエッジが小さくなる場合に対応ができない。そこで、高硬度材の隅部エッジ（R 0.02以下）の安定した仕上げ加工を実現し、さらなるエッジの要求に応える仕上げ用工具として、cBNスクエアエンドミルSSE400/SSE600（図1）を開発した。ここでは、この工具の概要と加工事例を紹介する。