高品質プレス部品の生産を支える現地人材と金型技術-「EXCESS-HYBRIDII」の導入で金型設計の效率化を実現

摘要

伊藤製作所（三重県四日市市、伊藤澄夫社長）は、日本、フィリピン、インドネシアの3拠点でプレス部品を製造し、国内外の顧客先に納品している。大きな強みは、海外拠点でも同社が得意とする順送金型の設計から現地従業員が手がけられること。中でも、フィリピンのITO-SEISAKUSHO PHILIPPINES CORPORATION （ISPC）が果たす役割は大きい。金型の設計力は日本と遜色なく、繁忙期には本社の設計業務を担うこともしばしば。2017年には順送金型の輸出専用工場が操業を始め、ASEAN市場開拓にあたっての戦略的な工場として期待されている。伊藤製作所は、2015年に全拠点を対象にCAD／CAMシステムの刷新を決め、順次移行に取り組hできた。ISPCでも、顧客からのさらなる高品質かつ短納期の要求に応えるべく、新システムの利点を活かして金型設計体制の強化を進めている。