「使える」同時5軸CAMの開発－インペラ加工事例

摘要

現在、日本国内において同時5軸切削加工を行っている工場の数は、ごく少数に限定されている。この原因として、同時5軸加工カッタパス生成は切削加工形状と加工工具、工具フォルダ、さらに加工機械を構成部品との干渉を回避する必要があるため、カッタパス生成には、これらの干渉を回避するノウハウが必要である。 これらのノウハウを用いてカッタパス生成を行うにほ、CAMオペレータに多大な時間と労力を強いているのが実情である。 ところが、現在市販されている3次元CAMの現状は3軸加工の工具経路生成を主眼としており、5軸加工をサポ一トしているCAMも同時5軸制御ではなく、5軸加工機の回転軸を固定して加工する（3軸＋2軸）場合が多い。さらに、同時5軸制御加工ができるCAMは非常に数が少なく高価であり、使い勝手もよいとはいえない。そのため「使いやすい」同時5軸CAM の開発が期待されている。