麻酔科専門研修医に対するproblem-based learning discussionを用いたペインクリニック?緩和医療基本教育の意義

摘要

背景：麻酔科専門研修医にとって，ペインクリ ニックや緩和医療の学習時間は限定され，代表的 疾患や症候に対する対応スキル獲得力怀十分なことも多い。今回，problem-based learning discussion (PBLD)を用いたペインクリニック?緩和医療に 関する基本教育を行ったので報告する。方法：卒後年数3-8年目の麻酔科後期研修医(麻 酔科専門医取得未満）20名を対象とした。ペイン クリニック領域は，星状神経節プロック，頭痛， 複合性局所疼痛症候群（CRPS),有痛性糖尿病性 神経障害，三叉神経痛，帯状疱疹後神経痛を含め た。緩和医療領域のシナリオは，がh性痛の全人 的評価，ラダーに基づいた鎮痛薬処方，オビオイ ド処方と副作用対策，骨転移に対するアブロー チ，内臓神経ブロックと合併症，せh妄対策を含 めた。受講前後に各項目に対して，5段階（強い 自信がある，自信がある，どもらでもない，あま り自信がない，全く自信がない）で評価した。結果：臨床実践に対する自信は，ラダ一に基づ いた鎮痛薬処方以外の項目で，受講後が受講前に比して改善した（P<0.05)。結語：PBLDを用いたペインクリニックゃ緩和 医療の基本教育は，麻酔科専門研修において有効な可能性がある。