攻めの経営，原料対策と海外展開に乗り出す技術蓄積を生かして，アジアとの一体化に好機

摘要

2004年初めのWTI原油価格は35ドルであったが，2006年4月下旬に75ドルの最高値をつけ，現在は70ドルをやや下回っている。 値上がり当初から，今回の価格高騰は長引くとの見方が多く，事実そのとおりとなっている。 長引く要素としては，米国軍によるイラク民主化に端を発した中東の地政学的リスク，中国を中心としたBRICs経済成長に伴うエネルギー需要の急増，それに世界的な金余り現象による投機資金の流入，米国の精製設備投資の停滞に伴う石油製品需給のタイト化である。