2015年の原油価格の見通し 突如として下降局面に

摘要

2011年年初からのアラブの春以降、原油価格は3年以上にわたって、北海ブレント原油価格ベースで1バレル100ドル起という高い水準で推移してきた。しかし、2014年の秋に入って、原油価格は急速に下落を始め、2014年11月13日には米国の標準油種であるWTI原油価格は、1バレル74．21ドルと、1バレル107ドルを超えた2014年6月のピーク時と比較して、1バレル30ドル以上も下落している（図表1）。