ロシアの石油ガス国有化②ユーコス解体、プーチンの政策展開

摘要

ロシアは、1980年代には1,000万b/dもの原油生産を行う世界最大の原油生産国であった。 とくに、バクー油田などの巨大油田を保有し、海外への原油輸出が当時の社会主義国ソビエト連邦にとって貴重な外貨獲得源であった。 しかし、その後の冷戦の終結、計画経済の弊害の顕在化によって、80年代後半にソビエト経済が停滞、油田に対する新規投資が減退して油田が老朽化し、原油生産量も激減した。 その結果、ソビエト連邦が崩壊したことは記憶に新しいところである。