調整局面にある原油価格の今後中国と米国のマクロ経済動向が重要

摘要

原油価格は、2012年5月以降は下落基調にある。2012年7月13日時点において、北海ブレント原油価格が1バレル99.78ドル、中東ドバイ原油が1バレル87.10ドルと2012年3月の水準と比較すると25ドルも下落している（図表1）。原油価格下落の大きな要因は、欧州諸国における信用危機の深刻化に伴う世界経済の不透明感と米国、中国における石油需要の伸び率鈍化が挙げられる。