縮小経済から拡大均衡へ:新産業で雇用の創出を図る

摘要

産業構造審議会の新産業構造部会が11月29日に開催され、中間整理の『「やせ我慢」から「価値創造」への転換』をまとめた。それによると、近年の日本経済は、企業の生み出す付加価値の低迷、雇用環境の悪化と労働所得の低下、将来不安の増大と勤労世帯の予備的貯蓄の増大、国内消費の低迷、デフレによる投資の低迷という、いわば締小均衡が継続する「やせ我慢」の経済であった。