全国労災病院外科におけるクリニカルパスの現状と問題点

摘要

クリニカルパス（以下，パス）は，1998年ごろから日本に導入され，ここ数年間で急激に普及し現在多くの病院で採用されている.パス導入がすすむにつれ経済効果のみならず，医療の質向上に一定の効果をあげ，現在医療にとって不可欠な道具となってきている.その中で外科はパス普及率の高い科の一つと思われる.しかし，パスに関する状況は各病院によって温度差があるのも現実である．