季節性アレルギー性鼻炎に対する抗ヒスタミン薬の血中濃度最低時間帯での有効性に関する検討：1日2回投与薬と1日1回投与薬の比較

摘要

スギ花粉症に代表される季節性アレルギー性鼻炎（seasonal allergic rhinitis：SAR）は，発作性反復性のくしゃみ，水性鼻漏，鼻閉を主症状とするアレルギー性鼻炎である．本邦における花粉症の雁患率は，10～15％と推定されており1），患者数はさらに増加傾向にあると考えられる．SARの症状は，患者のQOL（quality ofl鹿）を著しく低下させるため，治療においては，主症状の改善に加え，QOLの向上も重要である．