Helicobacter pylori除菌治療時における多剤耐性乳酸菌製剤併用の有用性についての検討

摘要

我が国においても2000年11月より胃十二指腸潰瘍患者に対するHelicobacter pylori （以下H．pylori，の除菌治療が保険適応となり，今後消化性潰癌治療の中心になると考えられる．しかしH．pylori除菌には比較的高用量の抗生剤を1週間内服することが必要であり,抗生剤による副作用の出現が問題となっている.特に抗生剤投与による腸内細菌叢の変動によると考えられる下痢等の消化器症状は比較的多く経験される.