中枢ニコチン受容体/A7 WVOイメージングプローブの開発

摘要

各種脳神経疾患に関与することが知られている中枢性ァセチルコリンニコチン性受容体には，おもなものとして(alpha)4(beta)2および(alpha)7の2種類のサブタイプが存在する.これら受容体の脳内での働きを知るためには，RI枝術を用いた非侵襲的in vivoイメージング手法が有効である.そこで著者らはそれぞれのサブタイプを特異的に画像化することを目的として，PETあるいはSPECTイメージングプローブ開発を行ってきた.その結果， これまでに(alpha)4(beta)2サブタイプイメージングプローブとしてC-11 -5MAや卜123-5IAを開発してきた.また， (alpha)7イメージングプローブとしてC- 11HVIeQAAを開発してきた，現在一部は臨床応用にまで発展している.本稿ではそれぞれの開発経緯や特徴，得られた画像について概説する.