成人型Reye症候群

摘要

ここ数年インフルエンサの流行に伴い，おもに小児科領域で脳炎·脳症の発症が，その死亡率の高さから深刻な問題を投けかけている　 インフルエンサに関連する脳炎·脳症には複数の病態が存在し，脳症として知られているものの代表としてReye症候群（以下，RS），hemorrhagic shock and encephalopathy，小児急性壊死性脳症なとがあけられる1963年，オーストラリアの病理学者Reyeらは，発熱を伴う先行感染に引き続いて嘔吐，痙攣，意識障害を生じ,脳浮腫と肝をはじめ内臓諸臓器の脂肪変性を特徴とする急性脳症を報告したその後この疾患はRSとよばれ，まれてありながら予後が悪いこと，解熱剤として使用されたアスピリンとの関連なとから，多くの任目を集めてきた