低侵襲外科手術を支援するロボッ卜の開発と今後の動向

摘要

近年，手術支援ロボットが医療分野で広く用いられ， 大きな変革をもたらしている.ロボットが手術に用いられた例は，1985年産業用口ボットPUMA560を脳 の生体組織検査に使用したことに始まる90年代か らロボットの手術分野への適用をめざした研究開発が 盛hとなり，1991年にはIBMが開発したRobodoc と呼ばれるシステムで人工股関節全置換術が行われ た.さらに，現在最も有名な手術支援ロボットの一 つであるマスタ，スレーブ型の手術支援ロボットda Vinci (Intuitive Surgical社）もこの頃から開発が進められた.