食道胃接合部腺癌に対するアプローチ 「経腹」の立場から

摘要

食道胃接合部癌の分類方法については，1997年 ミュンヘンで行われた第2回国際胃癌学会において Siewert classificationにより3つのサブタイプに分 類するとのコンセンサスが得られた.以来，この分類 法が汎用されている.Siewertは，腫瘍の中心または massが食道胃接合部から上下5 cm以内にある腺癌 を食道胃接合部癌とし，3つのサブタイプに分類し た.腫瘍の中心が食道胃接合部の口側1cm以上·5 cm以内にある下部食道腺癌でバレット食道に伴うも のをType I ，腫瘍の中心が食道胃接合部の口側1cm 以内?肛門側2cm以内にあり食道胃接合部にかかる 腺癌をType II,腫瘍の中心が食道胃接合部の肛門側 2cm以上? 5cm以内にあり食道胃接合部にかかる腺 癌をType IIIとした.