実用化期の複合材料技術と課題--2．材料·構造のシミユレーションベース·デザイン

摘要

線形から非線形へ，静的から動的へ，2次元から3次元へ，単なる構造解析からマルチフィジックス解析へと進展する反面，使用上の難しさも増えている現状のCAE（computer-aided engineering）ソフトと現場のギャップを埋めるべく，特にモデリングに焦点を当てて，留意点などを述べる．また，大学でも企業でもCAEやFEM（有限要素法，finite element method），材料力学や非線形問題を扱うのに必要な連続体力学などの理論的側面に弱くなっているが，実例の紹介からその重要性を少しでもご理解頂ければと願う次第である．