断根接ぎ木したキュウリセル成型接ぎ木苗に見られる奇形葉の発生防止対策

摘要

キュウリでは、育苗の省力を図るため、片葉切断接ぎー断根挿し法(図1）によるセル成型接ぎ木苗の普及が進みつつある。 しかし、平成8年にセル成型接ぎ木蘭を定植した県内のキュウリ農家において、第3～8乗付近に奇形葉や節間伸長が不規則となる生育障審が発生した。 その結果、重症の場合、主枝の生育が停止して心血まりとなり、収穫開始時期が遅延した。 同様の生育障害は他県でも認められており、その発生要因の解明と対策が求められている。 そこで、本稿では、平成11～12年に愛部屋稔試安城農業技術センターで実施した試験から得られた成束を紹介する。