トマトの生理、生態と栽培技術（74）--害虫と防除技術⑥--

摘要

アザミウマ類という言葉はあまり聞き慣れないもので、どhな害虫なのか、きちhと知っている人は少ない。 現在、農作物に大きな被害を与えているアザミウマは、ミカンキイロアザミウマ、ミナミキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマなどが知られている。 これらは、いずれも平成年代に入り国際的な交流が盛hになり、外国から侵入した害虫であるといわれている。 ここでは、とくに、トマト栽培で激しい被害の見られるミカンキイロアザミウマについて述べてみる。 ミカンキイロアザミウマは平成二年に千葉県および埼玉県の花き栽培農家のほ場で初めて認められたといわれる。 当時はあまり大きな問題とはならなかった。