養液土耕システム「らくらく鉢つ娘」の導入と活用につて

摘要

養液土耕栽培とは、土の上に点滴チューブを配置して、液肥を均一に灌水施肥する栽培方式である。特長としては、以下のような点が挙げられる。土の良さを活用しながら養液栽培の考えを取り入れた栽培方式である。基肥を少なくし肥料と水を必要な量だけ毎日灌水するため、省肥料、省コストになる。全自動で漼水できるので、水やりの農作業を大幅に軽減することができる。養液土耕栽培では、点滴により灌水と肥料を供給するため、土壌の表面に固い部分(クラスト)は形成されにくくなる。そのため、浸水性や通気性が優れている。また、根圈は、均一の水分濃度となる。その結果、以下のようなメリツトが生じる。、過湿になりにくく、根圏の酸素不足を軽減できる。、過度の乾燥状態になりにくく塩類の濃度上昇を軽減できる。根へのストレスを軽減。