低浓度ェタノ—ルを用いた低コストの新規土壌消毒法

摘要

わが国では農耕地における連作に伴つて発生する土壌病害虫を防除するため、臭化メチルによる土壌くh蒸消毒が広く行われてきた。特に、ピマンやトマト、メロン、ショゥガ等に代表される園芸農業は、臭化メチルを用いることで連作障害を回避し，集約的生産体系を維持してきたと言える。しかし、臭化メチルはオゾン層破壊物質であり、モントリオ，Iル議定書締約国会議において、それ以外では代替不可能な用途(不可欠用途)を除いて2005年に使用が禁止された。また、不可欠用途においても2 o13年に完全に撤廃するベきであるとの削減案が提示されている。そのため、臭化メチルに替わり得る防除効果を有し、経済的にも実行可能な新規代替技術の開発が早急に求められている(表1)臭化メチルの代替技術とされている主要な化学的防除資材については、農家にとって必ずしも使い勝手の良いものではないものもある。