アスター栽培の手引き

摘要

アスターほ、キク科カリステフス属の一年草で、別名「エゾギク」とも呼ばれている。 アスターの開花特性は、長日条件で花芽分化が促進され、その後の花芽発達は短日条件で促進されるが、日長だけでなく温度も強く影響し、最低温度が15°C以上あれば日長に影響されず開花する。 また、長日条件では10°C以上あれば開花するが、短日条件ではロゼット化し開花しないとされている。 近年、アスターに替わって小輪系アスターの台頭がめざましく、フラワーアレンジや添え花に向くことから需要も高まり、電照栽培によっておおむね周年出荷も定着しっつある（また、主役を奪われた感もあるが、物日を中心とした仏花用として、いまだに根強い需要があるのも事実である。 以前は天候の影響で開花が変動し、それが切り花単価や次年の作付面積にも大きく影響した。 また、萎ちょう病による連作障害から産地維持が困難となり安定生産、安定供