小ネギの施設栽培での硝酸態窒素の動態と施肥改善

摘要

大分県の小ネギは、県北地域を中心に約190haで栽培され、近隣の福岡県、佐賀県や高知県に次ぐ西日本有数の産地となっている。 年間の生産量は約2500 t、生産額は21.3億円で、県の野菜生産において白ネギやトマト等とともに重点品目として位置づけられており、作付面積の拡大と県域、広域での産地づくりを目指している。 このような中、小ネギの肥培管理では、同一ハウスで周年栽培する（年3作程度）ため施肥回数が多いことや、栽培前期に多量に潅水し、その後潅水を控える水管理をすることなどによる余剰養分の土壌中への集積が懸念されている。