ィギリス食育政策: 果物消費量が増えたわけ

摘要

イギリスでは、国民の健康の維持.増進のために果物と野菜の摂取を推奨する食育政策を実施した結果、果物の消費量が飛躍的に増大するとともに生活習慣病も減少した。イギリス会計監査院は、二〇〇一年、肥満が原因と考えられる健康上の問題が政策的課題となつていると指摘し、損失コストは毎年最低五億ポンド(約九五〇億円：一ポンド=一九〇円として計算)に達すると国会に報告した。次いで、二〇〇四年に発表された保健省による「運動と健康」に関するレポートでは、医療および欠勤などを含む広義の経済的悪影響のコストは年間約八二億ポンド(約一兆五五八〇億円)に達すると見積もられた。