標準·小型化による低コストな小型膜処理装置

摘要

旧来より，浄水場などの水処理では，砂ろ過による固液分離と塩素注入による殺菌が主流となっている。しかし近年，砂ろ過では完全な除去が困難なうえ，殺菌剤である塩素に対して耐性をもつ病原性微生物クリプトスポリジウムが問題視されている。 その対策として，クリプトスポリジウムなどの病原菌と比較して更に微細な孔径を持っ「ろ過膜」で固液分離を行う「膜ろ過技術」が注目されているが，砂ろ過設備に比べてコストが割高になる場合も多いなど，導入の阻害要因も多かった。