クラレ、エバールフイルムを食品トレー／総菜容器で積極展開

摘要

クラレは、プラスチックの中で最高レベルの気体遮断性（ガスバリア性）を持つエバールフイルムを食品トレーや総菜容器のバリア材に積極的に展開する。日本では、単身者の増加や高齢化の進行などにより、自分で食事を作らず、店頭で弁当や総菜を購入して食べる人が増加している。販売される品数が増加する中、店での売れ残りや賞味期限前の返品などにより、まだ食べられる食品が多く廃棄されることが問題になっている。農林水産省の試算では、国内での食品ロスは年間約500万～800万トンで、そのうち事業者による食品ロスは300万～400万トンに上る。こうした中、食品ロスを減らすための動きが国内外で広がっており、食品のロングライフ化に貢献できるエバールフイルムの需要拡大が見込まれる。