欧米化学業界のM ＆A、新興国企業に勢い～印 RIL などの動向に注目:欧米メーカー汎用事業の受け皿に？／農業関連案件が増加か

摘要

2010年における化学業界のM ＆A（合併·買収）では、新興国企業の存在感が一層高まりそうだ。まず注目されるのは、昨年11月に蘭ライオンデルバセル·インダストリーズ（LBI）に買収提案を行った印リライアンス·インダストリーズ（RIL）。RILが提示した買収額は100～120億ドル（約9，100億円～1兆1，000億円）と伝えられている。また、欧米化学メーカーが汎用品事業の売却を進めるなか、独BASFのスチレン事業、米ダウ·ケミカルの合成ゴム事業などの受け皿としても、新興国の精製／石化メーカーや政府系投資会社が登場する可能性が高い。