(S035-1)Co-Ni-Al-W 合金の高温腐食特性に与える添加元素の影響

摘要

Co-Al-W 合金は石田ら1)による高温強度特性の改善に有効なγ’相-Co3(W,Al)の発見以来，Ni 基超合金に替わる次世代の耐熱合金として期待され，世界各国にて研究が進められている．Co-Al-W 合金はγ/γ’の組織安定性および高温における耐酸化性の観点からNi およびCr を添加した成分系が有力であることが分かっている．特に耐酸化性については通常の大気中における高温酸化の他，耐熱材料としてガスタービン等で問題となるS およびV アタックのような高温腐食特性の評価も重要である．しかし，現在までにそれらを詳細に調査した報告は殆どない