(S236)高V 添加中炭素鋼の析出強化挙動に及ぼすNb添加と冷却条件の影響

摘要

自動車部品の小型化·軽量化のため、熱間鍛造非調質鋼の高強度化が求められている。これまでの取組みで0.3wt%を超えるVを添加した中炭素鋼を適切に冷却制御することで0.2%耐力 1000MPaを超える強度が得られることを見出した1)。一方、更なる高強度化·高機能化のためには、高価なV をこれ以上増量することは好ましくなく、その他の方法が求められる。ここでは、V 添加鋼へのNb 複合添加による高強度·高機能化の可能性を検討するため、析出状態および析出強化量に及ぼす影響について調査した。